難易度
風船がゆっくり落ちてきます。1 つずつ出るので、はじめてでも安心。
上から浮かんでくる風船の文字と同じキーを押すと、風船が割れます。文字は音声でも読み上げます。ちがうキーは外れて壁に跡が残ります。10 個の風船で 1 セットです。
風船が1つ出てから消えるまでに起きうる結果は、割れる・はずれる・にげる の3つです。この3つがそれぞれ違う見え方と音になっているので、まだ説明を読めない子でも何が起きたかを自分で判断できます。
正しいキーを押すと、風船は破裂音とともに割れます。ちがうキーを押すと風船は残り、壁に跡が1つ増えます。押さないまま風船が下まで行くと「にげた風船」として数えられます。
この区別は意外と大事で、「はずれ」と「にげた」を分けているのは、原因が違うからです。はずれはキーの位置を間違えたということ。にげたのは、探すのが間に合わなかったということ。前者ならキーの場所を一緒に確認すればよく、後者なら難易度を下げるほうが早い。1セット終わったときの数字を見れば、どちらでつまずいたかが分かります。
このアプリは風船の文字を読み上げますが、音が出せない場面もあります。図書館、電車の中、下の子が寝ている横。そういうときに遊べないのでは使いどころが狭すぎるので、「音オフ」にしても結果が分かるようにしています。
効果音と読み上げは「音オフ」ボタンでまとめて切れます。音を切っても、風船が割れる動き、壁に増える跡、上部のカウンタで、当たったのかはずれたのかは見て分かります。読み上げが無いぶん文字を自分で読む必要は出てきますが、ある程度アルファベットが読めるようになった子には、むしろ音を切ったほうが良い練習になります。
読み上げは端末に入っている音声合成を使っているので、環境によっては声が出ないことがあります。その場合も文字は常に風船に表示されているので、遊べなくなることはありません。
子ども用に用意されている端末は、物理キーボードの無いタブレットであることが多いはずです。そこで、画面キーボードを常時表示にしています。隠れていて必要なときに出てくるのではなく、最初から QWERTY 配列が下に並んでいます。
この「常に見えている」ことには理由があります。タイピングを始めたばかりの子は、そもそもキーボードがどういう並びなのかを知りません。ゲーム中ずっと配列が視界にあることで、文字を探しているあいだに配置そのものが目に入り続けます。
「ヒント」を押すと、いまねらっている文字のキーが光ります。位置が分からずに固まってしまうときは、これを押して場所を教えてから押させてください。数回繰り返すと、ヒントなしで見つけられる文字が増えていきます。
画面キーボードはタップでも押せるので、物理キーボードがある環境でも、指1本ずつ確認しながら進める使い方ができます。
1セットは風船10個です。短いと感じるかもしれませんが、これは意図的な長さです。
はじめてタイピングに触れる子にとって、キーを探す作業はかなり集中力を使います。長く続けると、後半は疲れて精度が落ち、「できなかった」という記憶で終わりがちです。10個なら、やさしい難易度でも1分前後で終わり、達成感が残ったまま区切れます。
もっとやりたいと言われたら、そのままもう1セット。飽きる前にやめられるほうが、次の日も自分から開いてくれます。
日本語のタイピングを覚えるまでには、いくつかの段階があります。アルファベットのキーの位置を知る、ローマ字のつづりを覚える、単語として連続で打つ、変換を操作する——Balloon Type が担当しているのは、このうち最初のひとつだけです。
意図的にそこだけに絞っています。1文字ずつしか出さないので、ローマ字を知らなくても遊べますし、単語を打つ必要もありません。逆に言えば、このアプリを何セットやってもローマ字入力ができるようにはなりません。
ここで身につくのは「Kのキーはこのへん」という体の記憶です。それがある状態でローマ字を習うのと、キー配置とローマ字を同時に覚えるのとでは、負担がまったく違います。土台づくりと考えてください。
目安としては、画面キーボードをほとんど見ずに1セット終えられるようになったら、この段階は卒業です。
手を出したくなりますが、キーを代わりに押してしまうと練習になりません。代わりに効くのは、声のかけ方を変えることです。
「速いね」ではなく「全部合ってたね」。この段階で速さを褒めると、探さずに当てずっぽうで押すようになります。はずれの数が減っていることを一緒に確認するほうが、結果的に上達が早くなります。
また、風船を1つ逃したくらいで止めに入らないでください。にげた風船があってもゲームは進みますし、10個のうち何個か逃すのは普通です。1セット終わってから、どの文字で詰まったかを一緒に見返すくらいがちょうどいい距離感です。
Balloon Type はすべてブラウザの中で動きます。外部への通信は一切ありません。
効果音は音声ファイルを読み込まず、Web Audio でその場で合成しています。文字の読み上げは端末に入っている音声合成、風船や壁の跡は画像ではなく CSS で描いています。つまりアプリが外から取ってくるファイルが無いので、オフラインに近い状態でも動作しますし、通信量もかかりません。
保存するのは難易度別のベストスコアだけで、お使いの端末の localStorage にのみ記録されます。名前も年齢も入力しませんし、プレイ内容がどこかへ送られることはありません。